Jan 5, 2019

ハイミートの小説「シュトルードルホーフ階段」に因むラベンダーの香り

Photo No.Pf 2529 D1 from Österreichische Nationalbibliothek 

突然ですが、このお方は誰でしょう?

・6兄弟の末っ子
・1902年クントマンガッセギムナジウム(Gymnasium Kundmanngasse)
・10代の頃、家庭教師のAlbrecht Reif先生と同性愛体験
・同時に売春宿初体験をし、サドマゾ傾向が顕著に現れる
・1914年マトゥーラ後、ウィーン大学の冬学期に在籍。
・1915年4月一年志願兵として竜騎兵連隊第3「ザクセン王フリードリヒ・アウグスト」で基礎訓練を受ける。
 (K.u.k. Niederösterreichisches Dragoner-Regiment „Friedrich August König von Sachsen“ Nr. 3)
・1916年1月半ばガリツィアの歩兵連隊に配属。
・1916年7月12日ロシア軍にとらえられ、捕虜となる。
 シベリア捕虜収容所抑留中に作家になることを決意。



『ドーデラーの第一次世界大戦は
1916年7月12日ガリシア戦線にて5ヶ月足らずで終わった』
(Wiener Zeitung Online『Abgesang auf die Ehre』より)

 わき道にそれました。全く関係のないジャンルからハイミート・ドーデラー Heimito Doderer(Franz Carl Heimito Ritter von Doderer)に行きつき、さらに彼(ハイミート)の曾祖母さんの異母兄妹がニコラウス・レーナウだと知り、ハイミートが両親のスペイン滞在にちなむDQNネームと知った。写真は1916年ごろのハイミート。何故気になったのかが気になる(笑)

 思い出しました!何故ハイミートのご老公へたどり着いたかといいますと、香水Eau de Lavande(ラベンダーウォーター)が検索に引っかかったからでした。小説「シュトルードルホーフ階段」にちなんで作られたそうです。調香はJohann Baptiste Filz。
 しかし、疑問が残ります。オリジナルのレシピが作られたのは1892年で、創業200周年で再構成したものが現行品らしいのです。小説よりも香水が古いって......JBはタイムトラベラー??

P.S.
小説「シュトゥルードルホーフ」の中にEau de Lavandeが登場して香りが知られるようになったみたいです。そんなことだったのか。

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