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Jul 24, 2012

From my grandfather's album 西住戦車長伝の上原謙(おじいちゃんのアルバムから)

 再びおじいちゃんのアルバムから。おばあちゃんが「左の人は上原謙よ」と教えてくれました。そうです、若大将のお父さんで絶世の二枚目と謳われた上原謙さまでございます!


  痛んでおりますが、古写真というのは味わいがあります。右の男性は祖父の友達で、彼の家が写真館をやっていたらしく、撮影に来ていた上原謙さんとお写真を撮って頂いたそうです。調べたところ、これは菊池寛原作の伝記映画『西住戦車長伝』の衣装とのこと。上原謙さんは「軍神」と言われた戦車長・西住小次郎中尉(死後大尉)を演じられました。
 小説『西住戦車長伝』が東京日日新聞・大阪毎日新聞に連載されるとこれも好評を博し、1940年(昭和15年)には松竹により映画化、上原謙が西住役として主演している、とのこと。

「彼を見ると心穏やかになる」「西住には敵が居ない」と言われるように穏やかな人柄であり、戦果ひけらかすことなく控えめに報告していたそうです。とても部下思いな方でして、自分の八九式中戦車も砲弾を食らったのに戦車から飛び出して見失った部下の部隊を探し、自分も怪我しているのに合流できた時には涙を流して部下を看病したそうです。

   西住中尉は久留米戦車連隊に属していました。わざわざ現地まで撮りに来たのですね...。余談ですけど、久留米は私の父の故郷なので大尉との距離感が少しだけ近くなったような気も……する(笑) 
  1914年1月13日西住中尉は熊本に武家の次男として誕生。学生の頃はビブリオマニアだったそうですが、これって一種の脅迫症でいわば「差し迫ったブックハンター」。読書家というより収集家のほうなのね。

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