唐突ですけどブレッチリーパークはご存知ですか?すっごく簡単に言っちゃうと、第二次世界大戦中、戦局を左右する情報をつかむためにドイツのエニグマ等を読み解くために結成された英国が誇る暗号解読センターのことです。(で、いいんですよね 汗)
ブレッチリーパークといえば天才数学者アラン・チューリング(Alan Mathison Turing, 1912.6.23 - 1954.6.7)。英国海軍はドイツ海軍Uボート部隊に対抗する為、チューリングをHut 8(ドイツ海軍のUボート暗号通信解読部門)に配属させ、チューリングはbombe機を開発し、その解読に大いに貢献しています。
戦後、英国立物理学研究所(NPL)に勤め、1947年にはマンチェスター大学でコンピュータの初期型「Manchester Mark I」のソフト開発に携わり、その頃に数理生物学への関心が沸いたようです。
ところが、1952年同性愛の罪で逮捕され、保護観察の身となってからはホルモン療法を受けて、1954年に42歳の若さで亡くなりました。検死では青酸中毒による自殺とされましたが、彼のお母さんや数名の友達は事故ではないかと疑っていたとの事。死してなお、謎に包まれた人物。
現在、かのベネディクト・カンパーパッチはチューリング役で撮影に入っているようです。「チューリングはがっしりした体形で、声は甲高く...(wiki)」つまりベネ様はワントーン高い声で喋るのか?
いや、本題はそうじゃなくて......前置きが長すぎました。
本題はブレッチリーパークのベテランさん からの頼みです。
ソチオリンピック期間中、Twitterのブレッチリーパークポッドキャストの方から質問がありました。
「これは、どういう意味だと思いますか?書かれたのは1945年です(リンク )」
ただし、私宛ではないツイートには1944年とあったので、1944年~1945年に書かれたものと言っていいでしょうね。
「雀(sparrow)のように見えますが、他の言葉かもしれない。日本語ですか?中国語ですか?」
「ブレッチリーパーク・ジャパニーズセクションからの情報なので、日本のものだと思います」
といった返答。んぬぬ......
「(苦し紛れに)私の義父に聞いてみます。彼自身も習字が得意ですし、武家出身の彼の祖父は書家でもありました」
「とても親切なあなたのご対応に感謝します。我々のベテラン、ベティ・ウェッブ(Betty Webb)は69年もの間、この意味を理解することを望んでいました」
その話はなんとまあ、BBC2チャンネルの一部でも取り上げられていました。
BBC2チャンネル英国の偉大な鉄道の旅「マイケル・ポルティージョは今週のエピソードでブレッチリーパークの秘密のヒーローやミルトン・ケインズを迎えます」
2013年エニグマのブレッチリーパーク退役軍人が再会。
その件を義父に尋ねましたが、うーんとうなって「分かんないなあ」と答える。そうだよねぇ。私の場合、一度雀に見えちゃった段階でそれにしか見えないしさ(ガーン)
義父はそのうち「ひょっとしたら」とペンタブレットを取り出してスラスラと何か書き始めました。
「花押の可能性があるね。普通に書いたらこうだけど(硬筆の字ね)花押は崩す。僕のはこんなふうに書く。(と実演)書の最後に書く自分だけのサインは人に読めちゃいけないんだ」
図が無くて申し訳ございませんが、なるほどと思いました。「花押」説には納得です。皆さんはどう推理されます?
しかし何故ブレッチリーパークがこのようなしがないイラストレーターに暗号班の所持していた謎の文字をきくんだろうね? もはや戦後ではないにしても何か違わないか???何か間違ってる(笑)
ベティさんは90歳。このベテランさんにほんの少しでも手掛かりを見つけられたらと願います。「これは!」という情報がございましたら、私のアカウントまでお知らせください。よろしくお願い致します。
【 余 談 】
夫の曽祖父は、恩師・福沢諭吉の勧めでラトガース大学に留学して鉄道を学んだ他、上述のように書家であり刀の目利きをしていた人でした。別荘は犬養毅と隣同士で犬養が政治で疲れたときは彼の愚痴を聞いていたらしいです。
その様子を垣間見えるエピソードを、某骨董屋さまがこんな面白い(記事 を書いてくださいました。
店主さま、ありがとうございます!
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