最近、墺洪の制服をタイムラインであまりあげないのは、作品をまとめる下準備の為でもありますが、自発的にオーストリア=ハンガリー(墺洪)を描き始めた頃の気持ちに立ち返る為でもあります。
図鑑や解説本ならば、イラストの役割として制服が採用された年代や装飾などを正確に描かなければなりませんし、その場合はちゃんと監修役の編集者さんや歴史家さんの指示があります。(後出しの場合もあるけれど 泣)
しかし、全くの個人的に始めたこの企画は説明図ではないのです。実在の墺洪時代を描くので、はっきり言って資料を読む時間のほうがかかっており、枚数が増えない事が悩みでした。凝り性が原因で自分を縛りつけてしまって、最初の気持ちを失いかけていました。膨大過ぎていつ糸が切れるか分からず、しょっちゅう止めてしまおうかとも未だに考えます。
私はイラストを描く人であり歴史家ではないという事、良い絵を描きたいのであり、説明図や図鑑の絵を描こうとしている訳ではないという事。これらを再度、自覚する必要がありました。過ぎ去った時代への敬意を抱き、基本的なところさえ押さえて行えば、もっと自由な気持ちで描けばよい。
(勿論、仕事の場合を除く。図鑑や説明図を描くのも好きです)
この先、もしかしたら指摘オジさま方が「この襟章は○年から採用されるから違う」「第○連隊のボタンの色は銀色だから間違っている」等々と仰られるかもしれませんが「私は説明図を描いているのではないのです。最終目標は別にあるのですよ」と言い聞かせて進めていきます。歴史考証は分かる範囲で行い、学ぶところは学ばせて頂きながら、考えさせられる物語作りや良い絵を目指すことに集中します。
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