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Apr 27, 2011

大戦中のフィルム「東部戦線のカメラで」と「カラーで見る1933‐1945年」みた いな




 物語を書く時、雰囲気をどう伝えたら良いんだろう? 武器や兵器、戦略のことはさておき、書きたいのは当時の心情や人間模様。あの時代を生き抜いてきた大変さは日本も海外も同じだけど、ヨーロッパ戦線を描く(書く)には、私の脳みそだけじゃ足りません(笑)ヨーロッパのことはヨーロッパの人に聞きたい!という単純な動機で海外の友人と文通(e-palが主)しています。とはいっても、互いの家族のことや趣味の話がメインになっちゃうのですが。



 ドイツ人の祖父を持つオランダの友達にMit der Camera an der OstfrontというDVDを教えてもらいました。「東部戦線のカメラで」というタイトルで、従軍記者の青年(愛嬌のある顔立ちの金髪の若い男子)が手持ちのカメラで取ったカラー映像が収録されています。陸軍(Heer)の白い作業服に身を包んだ兵士たちの訓練風景や労働奉仕団(RAD)の青年たちが鉄道から手を振る様子など、編集されたプロパガンダフィルムとは一味違う、生き生きとした現場の人々の表情が印象的です。

 編集されていないから、絞首刑でぶら下がった犠牲者たちや(逆光気味だったと思う)、べちゃべちゃの足場の悪い地面に放置された兵士たちの遺体を(穴を掘ってそこに放り込むなどして)片付ける現地の女性たちの姿もとらえていて、東部戦線の壮烈さを伝えています。さすがにそういうシーンはモノクロでしたが、空襲で破壊されたワルシャワの風景、空襲前のドレスデンの風景はカラー映像で見られます。

 それから、もう一つ教えてくれたのは「33-45 in Farbe」です。以前「戦争のはらわた」を観たといったら「きゃー!かわいくない!!クミコ、もっとかわいい戦争映画を観なさい」と怒られました(笑)彼曰く「このフィルムは面白いし、かわいい」んだそうです。。。w

 こちらも同じく、今で言うホームビデオ的に撮られたものですが「Mit der Camera...」に比べて田舎の風景が多いです。国の決まりなので鉤十字はいたるところに掲げられていますけど、1930年代の人々の暮らしを見るならこちらがお勧めです。

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