May 22, 2011

レッド・バロン The Red Baron(Der Rote Baron)

見てきましたよ~レッドバロン。
ネタバレになりますので、ここではあまり書きませんよ~。歴史アドバイザーにアンドリュー・モロ氏を迎えています。ドイツ側キャストはドイツ人、英語にしたのは世界中で見てもらいたいからだそう。


印象に残ったのは、マンフレート(フォン・リヒトホーフェン)の親友であり戦友のヴェルナー・フォス(Werner Voss 左)とクルト・ヴォルフ(Kurt Wolff 右)です。ヴォルフは縁起担ぎに3角形のナイトキャップをかぶって出撃したそう。名前のリンクに実際の写真が紹介されています。。。ちょっとこれ~萌えた(笑)

こちらで登場人物をチェックしてから行くともっと楽しめそうです。東京では2週間上映なので是非皆様も!
(以降、ネタバレかイメージ崩壊の恐れがありますのでご注意を)


以前ご紹介したグレの伝記に挑戦中の彼女が「私もレッド・バロンのDVD持ってる」というので「良い映画だったわ」と軽い気持ちで言ったら「あれが完全オリジナルならそう言えるけど、ロタールを卑劣な性格に描いたのは納得いかないわ。ロタールはあんなにチビじゃなかった!」とキレられそうになりました。(。。。卑劣って 笑)

ロタールは兄に比べてドッグファイトを好む好戦的な人だったことは確かなようです。ただ、彼女の愛が思いの外デカかったので、とりあえず落ち着いてもらおうと飛行するアルバトロス D.IIが美しかったことや彼女の旦那さんの作ったかっこいいフォッカーDr.I の模型に話題をそらしました。私も夫も「あの危なっかしい弟がいい味だしてたんだけどねぇ」と思ったんですけど~。

実際、あの若い俳優さんフォルカー・ブルッヒ(Volker Bruch)はロタール役で火が付き「バーダーマインホフ(ドイツ赤軍の映画)」「朗読者(邦題:愛を読むひと)」にも出演しています。朗読者では似たような性格の役でした。

余談ですが「パイロットはマスクしなくて大丈夫なのか?」ときく私に夫が「当時の戦闘機はそこまでの高度に達しなかった。B-29はかなりの高度まで上昇できたから、日本の戦闘機も機銃で下から攻撃するしかなかった。戦闘機の開発は高度の競争でもあるんだな」と言っていました。(うろ覚えなので、多少言ったこと違うかもしれませんが)

さて、話を戻しますが……彼女との会話、これで終わるかと思いきや、ちょっと面白い返事が返ってきたのでご紹介したいと思います。

「ええ、そうよねぇ(汗)映画のロタールは実際の彼とは違っていたみたいね。マンフレートの方が背が高かったし、看護婦とのロマンスもなかった 笑」
この辺りは私も、一枚の写真からよう想像力を膨らませたな~と思っておりました(笑)つーか、フォッカー(Anthony Fokker)って20歳で会社立ち上げたのか。。。すごい、しかもイケメンじゃないか!

彼女「そう、マンフレートは断然、少なくともロタールより6インチ背が低かったの。本当はわずか5.7フィート(173cm)ロタールは6.1か6.2フィート(189cm)くらいだったわ。(今頭が痛いからメートル法に変換できない 笑)

看護婦との関係はなかった、少しもね。だけど、ロマンスはあったと私は思う。マンフレートは強い女性が好きだったわ。権利を主張して「危険な」こと(冒険のニュアンスかな?)に挑戦するような、20世紀初頭の女性ね。伝記作家が言うように、彼は狩猟好きな友達の娘と親密になったの。彼女ははっきりとした顔立ちの主体性のあるしっかりした女性で、耐え忍ぶようなタイプじゃなかったわ。
マンフレートの両親が彼のために見つけた人もいた。でも、マンフレートが戦争が終わる前に死んだので、どこにも嫁がなかった。

一方、可哀想なロタールは(←ここに彼女の愛の強さが 汗)見合い結婚で終わった人だったんだけど、理由はよく分からない。彼らは1919年に結婚して、1922年に離婚したわ。
(ちなみに、フリッカーにロタールを曾祖父に持つ人がいて、リヒトホーフェン家の写真を大量放出しております。必見ですよ♪)

「話は変わるけど、あなたの旦那さんの作ったフォッカーDr.I、カッコいいわね。劇中のフォッカーやアルバトロスに夫婦ともども釘付けだったわよ」

彼女「確かに飛行機はカッコよかったわね。アリゾナ・モデルは(映画の)スタッフと大きな仕事をしたわ。実はね、私たち夫婦のフォッカーDr.Iのためにパーツを手に入れようとして、彼ら(アリゾナ・モデル)ともめたことがあるの……でも、彼らの飛行機は素晴らしいわ。そして、ありがとう! ちっちゃな辺境の地の(私たちの)プロジェクトを見守っていてね 爆!」

最後に当時のフォン・リヒトホーフェン男爵家の皆さんについて書かれているページを見つけたのでご紹介します。マンフレートはお母さん似?


にほんブログ村 イラストブログ プロイラストレーターへにほんブログ村 小説ブログ 長編小説へにほんブログ村 漫画ブログ 漫画制作へ

0 comments:

Post a Comment