先日、あるきっかけから第一次世界大戦のドイツのパイロットについて調べたのですが、エースというと、リヒトホーフェンやメルダース、ガラント、マルセイユ、ハルトマン、バーダーなどなど、ずば抜けた人ばかりを想像しがちですが、夫に聞いたら撃墜数5機からがエースなんですってね。
エースとは関係なく思い出したのは、アメリカ陸軍航空隊の元パイロットのおじいさんの話。自分の爆撃機(確かB-17)に脱出したドイツ空軍のパイロットのパラシュートが翼に引っかかってしまったので、翼を揺らして外してあげたという体験談。一方で、脱出したパイロットを狙撃しようとしたという、戦時中の過酷な心理状況のエピソードも。これは連合軍・枢軸軍どちらにもあったこと。
友達のMのおじいさんが実はドイツの兵士だった(彼曰く「ドイツ兵とのアバンチュールをしたくなるオランダ人女性もいたのさ」)と聞かされてショックを受けたのは「ドイツ=悪だった」という西側の教育を受けてきたからだった。
勝った方が正義、負けたら悪という図式は未だ根強いみたいだけど、悪とされてきた側の戦時下の日常の話なんかを描いた映画や小説、ノンフィクションの本も、ここ最近増えてきたように思います。善とされてきた側のダークな話も暴露されたりね。
話を戻しますが「戦争で死んでしまった方が良かった」と思った元兵士の方も多くいました。それほど、戦後の敗戦国は苦しかった。エースと言われても無名で地味なんだけど、ひと通りの戦闘機に乗り、戦後を生き抜いて寿命をまっとうしたその少佐さんのこと、じわじわと胸に来るものがありました。
無名というのは一般的に名前が上がっていない人のことなんだけど、派手なことで有名になった=成功じゃなくて、地味だけど自分のやりたいことをやれているなら成功していると言えるし、それで良いのだわ。
地味だけど、しっかり取り組んでいこう...なんて、自分に言い聞かせている今日この頃です。
Sep 16, 2011
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