皆さま、こんにちは。
首都では粉雪が降っていました~通りで寒いわけですね。
さて、マルセイユに関して以前から何となく気になっていたことをボヤいたり、妄想したりな記事を一つ。
「(マルセイユは)姉インゲの死の悲しみを吹っ切るため、ジャズを聴いて明日への決意を新たにするのだった」
といった記事(en)を約1年前に読みました。
ちょっと引っかかっていたことなんですが、こういう心境の時のジャズのイメージって、どうしてもラウンド・ミッドナイトとかヤードバード・スイートとかイメージしてしまうのですけど(個人的に 笑)、この時代ってディズやパーカーのようなビバップ、マイルスやゲッツのようなクールジャズはなく、ダンスする為に割とリズム感があるもの(スウィング・ジャズ)だったんですよ。
この時代とかぶって活躍したミュージシャンはデューク・エリントン、カウント・ベイシー、グレン・ミラー、ベニー・グッドマン、ウディー・ハーマン、アンドリュース・ シスターズ(Andrews Sisters)などなど。マルセイユの好きなレクオーナ・ キューバン・ボーイズ(Lecuona Cuban Boys)だって、思わずダンスしたくなるような曲ばかり。
退廃音楽とされたジャズ。戦時ドイツでは「禁止!」ってことになっていましたが、チャーリー&ヒズ・オーケストラは正に彼らの曲をもじって敵国の戦意喪失を狙うためにゲッベルスがプロデュースした楽団でしたから、形式として禁止されていただけなのでしょうか。
ハンブルクのスウィング・キッズ、ルール地方のエーデルワイス海賊団は逮捕されたりしていますが。退廃音楽というとサックスを吹く黒人ミュージシャンのポスターが印象的。もしかして、白人のジャズだったからそこまでの規制はなかったとか? 何だかよく分からないボーダーライン。
私が思うに、マルセイユはエスニック系が好きだったらしいので、レクオーナ・ キューバン・ボーイズ以外ではタブーやキャラバンのような怪しい曲調に思いを馳せたのではないかなと思いました。レクオーナは黒い瞳も演奏していましたからね。
「ジャズを聴いて明日への決意を新たにする」のなら、悲しげであり異国情緒のある黒い瞳かな?と勝手な妄想でした(^^;)
※動画は関係ない画像も含まれているみたいですが、これがレクオーナの黒い瞳。ただし、黒い瞳を作ったのはウクライナのアーティスト。
Source: Hauptmann Hans Joachim Marseille by Walter Wübbe
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