Aug 22, 2011

スヒールモンニコーク島(Schiermonnikoog)



 これは「飛行機でスヒールモニコーフ島へ(1946)」と題された映像。
「ミッフィーはホラーだ」(笑)という友人のBD作家Mが大戦にまつわるこの島の興味深い話を教えてくれました。


 スヒールモンニコーク(Schiermonnikoog)というオランダの島がある。大戦時、ここにはドイツ軍が配置されていた。彼らは結婚して子供たちがいて他の仕事もあった。島の人とドイツ兵とは何の問題もなく良き隣人のように暮らしていた。

 戦争が終わる頃、ドイツのSSとオランダのナチス党員が島に逃げてきた。戦争は終わりに近づき「昔なじみの」ドイツ兵は色々ともめたくないので、SSとナチス党員を刑務所に入れた。「昔なじみの」兵士の何人かは戦後も島の人々と友達のままだった。僕は実際、一人のドイツ兵がその島へ引越し、戦後もそこに住んでいたと聞いた。

 私も島について調べてみました。

 大戦中、ドイツ軍は「大西洋の壁」の防御線の一部として島を要塞化した。ドイツ軍の数は、島の人口600人に等しくなった。戦争が終わりを迎える頃、SDの局員と一緒に何百人ものSSの部隊が島へ逃げた。そして、ドイツの部隊をそこで強化した。

 戦争終結後、島のドイツ人はまだ降伏せず、(その領域を担当していた)カナダ軍は降伏を強制するために戦うことを望まなかったがドイツの指揮官は降伏することに同意し、ドイツ兵はヴィルヘルムスハーフェンに避難した。

 1945年6月11日、島は連合国に解放されたヨーロッパ最後の地域となった。大戦後、オランダ政府は「敵の資産」としてスヒールモンニコーク島を押収。島はフリースラント州の一部として、1949年に独立自治体となった。

 島には今でもブンカーが残っています。(別資料)また、島の砂丘でVredehof墓地には、海で溺れた人々や両大戦で亡くなられた方がここに埋葬されました。

 今のスヒールモンニコーク島の風景からはとても穏やかな印象を受けたのですが、ドイツ人と島民との不思議で複雑な関係が潜んでいたんですね。


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